ICL(眼内コンタクトレンズ)手術を受けてから半年が経過しました。
手術前はさまざまな目のトラブルで悩まされていましたが、今では何の不自由もなく新しい生活を楽しんでいます。
ICL手術以前の目の悩み
- 目がゴロゴロする
- 目が乾く(ドライアイ)
- 出張や旅行先にコンタクトやメガネを忘れていく
また、眼鏡をしているときはマスクで眼鏡が曇ったり、運動するときにズレたりと、裸眼に比べたらかなり不自由な生活を余儀なくされてきました。
上のような悩みを解決するために受けたのがICL手術になります。
この記事では、僕自身のICL手術の体験談と、医療費控除などの経済的なメリットについても説明しています。
Contents
ICL手術とは何か
ICL手術とは、「目の中に人工レンズを入れて視力を矯正する手術」のことです。
眼鏡やコンタクトレンズは顔の「外」で使用することで視力を補正しますが、ICLはレンズを眼球の「中」に入れることで視力を補正します。
ICLは「眼内コンタクトレンズ」とも言われており一度手術を受けると半永久的に使用することがでるので、一度手術をしてしまえば眼鏡やコンタクトレンズは必要なくなります。
また、レンズが合わなかったり白内障の手術をするなどの場合はレンズを抜去することも可能です。
なぜICL手術を受けようと思ったか
目を切ることには不安がありましたが、それでもICL手術を受けることを決めたのは「生活の快適さ」と「経済的メリット」です。
生活の快適さ
生活面でのメリットは、コンタクトを装着する手間が省けることや長時間のコンタクト装着によるドライアイから解放されることがあります。
さらに、僕はよくメガネやコンタクトレンズを忘れて旅行や出張に行くことがあったんですが、その心配もなくなりました。
また、日常的ではないですが、火災、大地震や津波などの災害時にも、起きてすぐ避難できるといった「防災」的なメリットもあります。
経済的メリット
経済的なメリットはコンタクトレンズ代金と比較して判断しました。
僕は乱視のワンデータイプを使用していたため、年間で約7万円の費用がかかっていました。今回のICL手術代は約70万円だったので、10年くらいで手術代の元が取れるという計算になります。
また、眼鏡代や目薬代、診療にかかる費用も考慮すると9年くらいで、さらに医療費控除(後で詳しく説明します)も加味すると7年くらいで元が取れることになります。
スケジュール
手術前から手術後のスケジュールなどについて簡単にまとめました。病院によって違う部分もあると思うので参考程度にご覧ください。
手術前検査
手術前には2回検査を受けました。
1回目 (7月25日) の検査ではICLとレーシックの手術を受けられかどうかをみるための検査で、2回目 (8月4日) はICL手術を受けるための術前検査でした。
1回目の検査ではいろいろな機器で検査を行い、合計2時間~2時間半くらいかかりました。
2回目の検査時に手術の予約とレンズの注文をしました。レンズの在庫状況によっては1ヵ月以上待つこともあるそうですが、僕の場合は3週間ほどで入荷できました。
※注意
手術後も頻繁に点眼が必要で、約1ヶ月間は行動制限もあるので、手術後の予定を入れる際は注意が必要です。
手術3日前
手術3日前から点眼が始まります。
1日5回、起床、超朝食、昼食、夕食、就寝前と、眼の中の細菌を殺すために点眼薬をさすように指示されます。
術後は飲酒を控えなければいけなかったので、手術前夜はリラックスのためにも晩酌をして過ごしました。
手術日
14時に病院に到着すると、まずは点眼が待っていました。
1セット目の点眼が終わると、次は手術代の支払い。
その後、緊張を和らげる薬や、痛み止めを服薬。
手術室の隣の部屋へ移動して、ロッカーに荷物を預けて、服を着替えて、さらに点眼。
点眼を何回か繰り返しながら待合室で待つこと数十分、テレビも本もスマホもないので待ち時間が長く感じたのを覚えています。
手術室には椅子が2つおいてあって、手前は点眼&待機用で、奥の椅子のところには先生やスタッフがいて前の人の手術がおこなれていました。
視界はだいぶ前からぼやけていて、天井にある手術用のライトがまぶしかったのを覚えています。
手術台に移動すると、眼の部分だけ穴が開いているタオルのようなものをかぶせられまばたきを防ぐ器具を取り付けられます。
手術中は切られているような感覚や何かが目に入ってくるような感覚は少しありましたが痛みはありませんでした。
声は聞こえますが視界はぼやけていて手術の風景は見えないので恐怖はそんなにありません。
手術時間は短くて片目あたり数分程度、全工程合わせて10~20分程度。
手術終了後は10分程度休憩して、目を開けることができました。
麻酔がきいているため視界は少しぼやけていましたが、すでに視力が回復していることに感動しました。
この日は大事をとって病院の近くにホテルをとっていたのでホテルまで歩いて帰りました。
手術後の目の状態
僕がICL手術を受けた後の目の状態についてお伝えします。個人差があるかと思いますので、参考までにご覧ください。
【手術直後】
手術直後でも目は見えていて、少し休んだあとホテルまで一人で歩いて帰ることができました。
16時過ぎにホテルに着いた後、2時間くらいお昼寝してしまいました。たぶん手術で疲れていたんだと思います。
昼寝後は、夕飯を食べにホテルの近くのファミレスまで。
日中はあまり感じることがなかったのですが、夜に光を見ると「光輪」を強く感じました。ただ、歩くのに支障が出るほどではありませんでした。
翌日の検査では視力は「1.5」まで回復していました。
【手術1週間後】
コンタクトレンズをしているような感覚がときどきありました。
また、ハローグレア現象も強く感じ、夜に外を出歩くときは少し不便さがありました。
ただ、テレビやパソコンの画面にはまぶしさはなく、仕事には支障がありませんでした。
1週間後の検査では右目が1.5、左目が1.2でした。
【手術1ヶ月後】
時間の経過とともにハローグレア現象はかなり落ち着いてきましたがうっすらと感じることがありました。
手術1ヶ月後から運動も解禁されて、1ヶ月後のプールも問題なく、3ヶ月後のフルマラソン(奈良マラソン)もしっかり完走できました!
【手術半年後】
目の中にレンズが入ってることも忘れるくらい違和感はなく、ハローグレア現象もまったく感じなくなりました!
視力も両目とも「1.5」をキープで、快適な日常生活を送れています。
手術を受けてよかったか
これまでのコンタクトレンズやメガのわずらわしさから解放されて、普段の生活やスポーツをするときも快適に過ごすことができています。
ICL手術後の生活
- 朝起きて、眼鏡を探さなくていい
- お風呂でシャンプーかボディーソープかを近距離で確認しなくていい
- 旅行にコンタクトも眼鏡も持っていかなくていい
37歳で手術を受けましたが、もっと若いうちにやっておけばよかった思っています。
もし30歳でICLの手術を受けていたら「この7年間のコンタクト費用が必要なかった」ということになりますもんね。
しっかり返済計画をたてられるならローンを組んで手術をうける価値もあると思います。
医療費控除の活用で10万円以上の節税効果も
ICL手術は健康保険が適用されない手術ですが、税金の控除を活用して節税することが可能です。
税金控除を利用すると所得税と住民税で節税効果があります。
70万円のICL手術をした場合の節税額の目安
- 課税所得200万円:約12万円節税(所得税6万円、住民税6万円)
- 課税所得400万円:約18万円節税(所得税12万円、住民税6万円)
- 課税所得700万円:約20万円節税(所得税14万円、住民税6万円)
税金控除を利用するには確定申告が必要になるので領収書は必ず保管するようにしましょう。
あとがき
手術から半年経過しましたが、眼鏡やコンタクトレンズからのわずらわしさから解消され快適な生活を送ることができています。
個人的には本当にやってよかったと思う手術でした。
手術代は安くはありませんが、将来のことを考えると金額的にはかなりコスパが良いといえます。
特に、以前の僕みたいにコンタクトレンズを使用している人の場合、10年もかからずその費用が回収できてしまいます。
僕が今回ICL手術を受けた先進会眼科では無料で検査をやっているので、眼鏡やコンタクトレンズで悩んでいる方は一度検査をうけてみてはいかがでしょうか。