将来のセルフベーシックインカムに向けて、SPYD(SPDR®ポートフォリオS&P500®高配当株式ETF)の積立投資をしています。現在運用2年4ヶ月目になりました。
元手があるわけではなかったので、初期費用ゼロからはじめて、毎月1株ずつ買い足しています。
この記事では、SPYDの特徴や毎月1株投資のメリット、具体的な始め方を詳しく解説しています。この記事を読めば、投資への不安が解消され、第一歩を踏み出す自信がつくはずです。
価格や配当率はネット上でいくらでも見つけられると思いますが、この記事では実際に運用した結果と合わせて、この投資から学んだことなどをありのままに紹介しています。
運用方法
- 毎月1株SPYDを購入(5000~7000円)
- NISAを利用して毎月自動購入
- 配当が貯まったら追加で購入
SPYDとは?簡単に説明
SPYDは「S&P500高配当指数」という株価指数に連動するようにつくられたETF(上場投資信託)になります。S&P500高配当指数は、アメリカの優良企業の中でも高配当のものを集めたもので、次のような特徴があります。
SPYDの特徴
- 安定した配当金…年に4回配当があり、再投資も可能。
- 手軽な購入…1株から買えるため、初期費用が少なくて済む。
- 長期での安定性…株価の上下があっても配当が支えになります。
SPYDに購入することで、S&P500の採用銘柄の中で配当利回りが高い80社へ分散して投資しているのと同じ効果が期待できます。
SPYDの人気
楽天証券のETF売買代金ランキングや、NISAの買い付け数ランキングで上位となっていてとても人気が高い商品となっています(2024年11月現在)。

SPYDは2015年10月に設定された比較的新しいETFで、運用期間はおよそ7年程度ですが、SBI証券やその他の金融機関でも人気の商品となっています。
高い配当率
年間1.7ドル、年利に換算すると平均4.5%という、高い配当がSPYDの大きな特徴です。

配当利回りは年間の総配当額をその年の終値で割って求めています。
利回り [%] = 配当 [$] ÷ 年末終価 [$]
運用結果

29ヶ月目の運用結果もプラスをキープ。
この投資を始めた当初はマイナスが続いていたこともありましたが、16ヶ月連続のプラスになりました。保有期間が長くなれななるほど配当による効果が大きくなっていくので、今後もコツコツと続けていきたいと思います。
運用結果
- 運用期間:29ヶ月(2022年11月~2025年3月)
- 入金計:171,137 円
- 評価額:201,212 円
- リターン:+30,075 円
購入履歴と配当
2022年11月から自動購入(定期積立)を開始しました。購入金額と配当は次のようになります。

毎月の購入額は平均5901円で、5000~7000円の間で推移しています。
配当金は緩やかに増えてきていて、これまでにもらった合計は8686円。この一年は安定して1000円以上をキープしています。
コツコツ投資することで、配当収入が増える様子がよくわかります。
配当金
SPYDは3,6,9,12月と年に4回の配当金が支払われます。
支払われた配当金は自動で再投資する仕組みがないので、1株買える額の分配金が貯まったら手動で買い足ししています。2024年12月の分配金で、1株分を購入できる配当金がたまったので1株追加購入にしています!

シミュレーション
過去5年分のデータを使って毎月1株ずつ積立た場合のシミュレーションをしてみました。詳しいデータを載せることは出典先から禁止されているので結果だけ紹介します。
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5年間毎月1株ずつSPYDを購入した場合、25万円の入金に対して配当を含めた資産は40万円になります。
コロナが流しはじめた2020年3月からはしばらくの間マイナスになりましたが、5年後には約1.6倍まで資産が大きくなっています。
5年前からはじめていたらよかった…笑
出典
- 株価→日本経済新聞「SPYD:過去5年の四本値推移」
- 為替→Investing.com「USD/JPY」
- 配当→SBI証券「SPYD:分配金履歴」(※ログインしないとみれません)
SPYDのメリット・デメリット
SPYDは米国の証券市場に上場している配当利回りが多い銘柄で構成されている金融商品になりますが、万能な商品というわけではなくメリットやデメリットがあります。
デメリット
SPYDを買うデメリットは以下のとおりです。
SPYDを買うデメリット
- 運用益が狙いにくい
- 景気変動の影響を受けやすい
- 配当金に米国課税が追加される
運用益が狙いにくい
SPYDはキャピタルゲイン(売買による利益)が狙いにくい商品です。高配当を実現する企業は、業績が安定した大企業が多く、大きな株価変動をしにくいと言われています。
この記事の冒頭で紹介したチャートでも価格は$32~45の間で変動しています。
成長が全く期待できないわけではないですが、キャピタルゲインを狙うならSPYDはおすすめのETFではありません。
景気変動の影響を受けやすい
SPYDは、様々な業種の株式が組み込まれています。その中には景気の影響を受けやすい金融や不動産といった業種の株式もあるため、景気変動に敏感になっています。
そのため、景気が後退する場面では価格が下がるだけでなく、配当金の減配や無配が発生するおそれがあります。
実際に2020年のコロナショックの時には大幅な減配が発生していました。
配当金に米国課税が追加される
SPYDを含む米国ETFの配当金には一定の税金がかかります。まず米国内で10%が徴収され、残った金額に対し日本国内でさらに20.315%の税金が発生します。
ただし確定申告で「外国税額控除」を行えば課税額は日本分だけで抑えることができます。もしくは、NISAを利用することで、日本国内でかかる税金を免除することができます。
メリット
SPYDを買うメリットは以下のとおりです。
SPYDを買うメリット
- 利回りが高く高配当が期待できる
- 少額投資が可能
- 運用コストが安い(業界最安水準)
利回りが高く高配当が期待できる
SPYDに投資する最大のメリットは、配当利回りが高いことです。
先ほども紹介したように、過去のデータでは約4.5%の配当利回りを実現しています。100万円の投資で約4.5万円の利益を毎年受け取ることができます。
少額投資が可能
他の高配当ETFと比べてSPYDは少額から投資が可能です。2025年1月6日時点の株価は$43で、日本円でおよそ6,700円程度で購入することできます。
他の有名な米国高配当ETFであるVYMやHDVと比べると半分くらいの価格になります。
運用コストが安い
ETFには保有しているだけで毎年経費がかかりますが、SPYDの経費率は年率0.07%と最安水準なので、コストを抑えながら運用できるのも大きなメリットの一つです。
購入方法
SBI証券、楽天証券、マネックス証券などで米国ETFの定期自動購入をすることができます。
このうちSBI証券と楽天証券は1株から設定することができますが、マネックス証券は最注文価格が1万円以上となっています(2023年2月現在)。
1株から定期購入を始めたい方はSBI証券か楽天証券で口座をひらきましょう。
この投資を始めたときはSBI証券を使っていましたが、2024年1月から新NISAが始まったこともあり、現在ではNISA(成長投資枠)口座のある楽天証券で運用しています。手数料などにはほとんど差はありませんが、SBI証券より楽天証券の方が使いやすくて便利です。
まとめ
この記事ではSPYDの定期購入に関する情報を中心に、デメリットやメリットについても解説してきました。
最後に、SPYDのポイントを3つまとめます。
SPYDのポイント
- S&P500の採用銘柄の中で配当利回りが高い80社へ投資しているのと同じ効果が期待できる
- 経費率が0.07%で取引コストを抑えられる
- 6000円程度の少額から投資できる
SPYDは米国高配当ETFの中でも特に高い配当利回りを実現しています。
今後も毎月買い足しながら、将来に向けて配当を増やして行きたいと思います。
僕がメインでやっているトラリピやトライオートETFのように、SPYD投資もほぼほったらかしで運用できます。
そのため、フルタイムで働く会社員や子育て中でまとまった時間が取れない人にもおススメの投資方法になります。
投資に一歩踏み出すのは不安かもしれません。でも、毎月1株SPYDを買うだけで、未来の不安を減らすことができます。
まずは口座を開設して資産形成を始めてみませんか。小さな一歩が、大きな未来を作ります!